テレビがいらなくなった2つの理由とは?「誰がテレビを殺すのか (角川新書)」を読んで

テレビ

部屋からテレビがなくなって1年近くになります。

テレビをみなくなる以前は、当たり前のようにテレビと生活を共にしていました。

しかし引っ越しでテレビのアンテナ線をなくしてしまい、テレビ番組をみられない状態に。

テレビをみられない状態で、気づいたら1年が過ぎていました。

しかし、テレビ番組をみられなくて不自由したことやテレビ番組を無性にみたくなるという1度もありませんでした。

なぜテレビなくても困らなくなったのか?

もはやテレビ番組をみなくても、テレビという箱がなくても不自由しない時代になってしまったからです。

そんな時代にテレビ局はどうやってどのようにして生き残るのでしょうか?

今後のテレビ局のあり方についても述べたいと思います。

テレビが要らなくなった2つの理由

テレビはネットに比べて不便すぎる

社会派ブロガーの「ちきりん」さんが

「テレビ番組のコンテンツの質は落ちていない、テレビというフォーマットが悪くて使いづらいだけだ」

といったようなことを書いていました。

※参考:テレビをみない人がいるなんてびっくり

確かにテレビ番組がネットに比べて質が低いというわけではありません。ネットのコンテンツが絶対に面白いということもありません。

ワイドショーや報道番組などは、不倫や政治家の不祥事を叩いてばかりでうんざりすることもありますが、それは視聴率を反映した結果です。

バラエティやドラマ、ドキュメンタリーに関しても、今の昔もそのクオリティは大差ないと思います。

そもそも今も昔も、「最近のテレビ番組はつまらん!」という意見はありました。

「最近の若者は……」というのと同じです。

テレビ番組のクオリティ自体は下がっていません。

面白い番組もたくさんあります。

しかしテレビというのは本当に不便です。

番組放送時間に合わせてテレビをつけないといけませんし、勝手にCMが流れるし、飛ばすこともできません。

番組を一時停止して、トイレにいったりお風呂に入ったりすることもできません。

一方、ネットでは、たとえばネットフリックスやフールなどあれば、基本的にCMはありませんし一時停止もできます。

垂れ流し状態であるテレビに比べると圧倒的に便利です。

テレビがなくても困らなくなった

テレビをみなくてなったもっとも大きな理由は、テレビがなくても困らなくてなったからです。

今はネットがあれば、テレビと同等の面白さを感じられるコンテンツがある、テレビと同等の情報を得られます。

むしろ同じ情報、同じコンテンツをみるならテレビよりもネットのほうがはるかに楽です。

テレビ番組でしかみられないコンテンツ、テレビ番組でしか得られない情報があるなら、

いくらテレビが不便でもテレビ番組をみているでしょう。

しかし今のテレビ番組は、ネットに情報の後追いであることがほとんどです。

またドラマや映画、アニメに関しても、ネットのほぼ同時にみられるものがほとんどです。

もちろんテレビでしかみられないバラエティやドキュメンタリーもありますが、それをみないと困る、何がなんでもみたいというほどの番組ではありません。

別にテレビなんかなくても困ることは1つもないのです。

テレビ局の今後

テレビ離れが進む今、テレビ局の生き残る道を解説した本

誰がテレビを殺すのか (角川新書)

では、以下のように書いています。

これまでのテレビは、ただ単に「テレビ受像機」の中で放送するためだけにコンテンツを作り上げてきました。

ところが、メディアが多様化した今、この前提はすでに崩れ去っています。

これからは、テレビ制作者が作ったコンテンツをネット配信やパッケージ、海外販売などのあらゆる手段で広めていく時代なのです。

※誰がテレビを殺すのか (角川新書)

今は、テレビがなくても困らない時代です。

テレビを買う金があったらスマホを買います。

それに黙っていても人口は減っていてきます。

テレビ局が持っている番組内で放送することに主軸を置いた番組を作っていても、視聴率は下がるだけです。

それにともなって、番組から得られる広告収入も減ります。

これまでと同じことを続けても存続の道はありません。

ではテレビ局は何をして、どこで収入を得るようになるのか?

ネットフリックスのようなサイトのおかげで、世界で番組を配信できるようになった

ネットフリックスには、スペインやブラジルなどで作られたドラマを視聴することができます。

ネットフリックスが登場するまでは、日本で手軽にみられる海外ドラマといえば、アメリカかイギリス、もしくは韓国や香港で作られたものだけでした。

ネットフリックスのような世界的な動画配信サイトのおかけで、これまでみる機会がなかったブラジルやスペインで作られたドラマを、日本からでも簡単にみられるようになったのです。

これはつまり、日本で作ったドラマやバラエティを世界中に効率的に配信できるということでもあります。

日本のテレビ局や制作会社が作った番組を世界で流して、稼ぐことができるのです。

テレビに限らずいろんな媒体で番組を流すこと前提で番組を作るようになる

世界に向けて番組を配信できる時代です。

この時代に、テレビ局や番組制作会社が自社のテレビ番組のためだけに番組を作るのはとても愚かなことです。

テレビ番組をみるために、テレビという箱・モニターを買う理由はなくなってきています。

テレビで放送するための番組を作るのは無意味です。

今後はネットフリックスやAmazonなど、世界的な動画配信サイトに売ることを前提にして番組を作るようになるはずです。

ネット、テレビ問わずどこにでも配信する、どこにでも販売することを前提に、テレビ局や番組制作会社は番組をつくるようになるでしょう。

というよりそうならざるを得ないのではないかと思います。