難しい哲学をわかりやすく解説した哲学入門書【ゾンビの哲学に救われた僕は、クソッタレな世界をもう一度、生きることにした】感想・書評

(推定3000歳の)ゾンビの哲学に救われた僕(底辺)は、クソッタレな世界をもう一度、生きることにした。

「哲学に興味はある、勉強してみたい。でも、哲学って難しそうでとっつきにくい」

(推定3000歳の)ゾンビの哲学に救われた僕(底辺)は、クソッタレな世界をもう一度、生きることにした。

この本は、そんな方のために哲学をわかりやすく解説した、哲学入門書です。

そもそも哲学って何?

哲学って人生で役に立つの?

「我思う、ゆえに我あり」ってどういう意味?

「神は死んだ」ってどういう意味?

哲学に興味がある人も、興味がない人もこれらのことが気になっている人はいると思います。

ゾンビ哲学の本はこれらをざっくり理解できる本です。

ゾンビ先生との会話で、難しい哲学を簡単に理解できる

本書は、「理解できない言葉を使うのはおかしいよね!」ということで、哲学の概要をかなり嚙み砕いて解説してくれています。

また「実存とは……」などとダラダラ説明していく、よくある解説本とは違います。

推定3000歳、紀元前から現在まで生きている(ゾンビだから死んでいるけど)ゾンビ先生と大学生とのコミカルな会話形式で哲学を解説してくれるのです。

また、人を好きになること、SNSにリア充写真をアップしてしまう心理など、身近な事例がたさくんできてきます。

哲学理論のほとんどは、紀元前や1000年前に考えられたものですが、身近な事例に当てはめて紹介してくれるので、とても理解しやすいです。

哲学は「必ず幸せになれる」という正解を提示してくれるものではない

哲学は「こう考えれば必ず幸せになれる」という正解を示してくれるわけではありません。「哲学を学べば必ず幸せになれる」などと勘違いしないように。

哲学は、あくまで「こういう考え方もできる。こう考えると人生の見方がちょっと変わるよね」というものです。

例えば、世界は5分前できたかもしれない、というラッセルの「世界五分前仮設」というものがあります。それが正しいか、間違っているかを証明できません。

ほかにも哲学は、証明できないことばかりです。

しかし、正しいかどうかは問題ではないのです。

哲学が提示しているのは、「こういう考え方もできるよね」「こう考えると、生きるのが楽になるよね」というものです。

例えば、世界が5分前にできたと考えると、過去の執着するのが無意味に思えてきます。「今を大切に、未来を良くするために生きよう」そう思えるようになります。少なくとも僕はそう思いました。

このような感じで、哲学を学ぶことで、いつもと世界が少し変わって見えてくる、可能性があるのです。

哲学は決して、「こう考えれば必ず幸せになれる」という正解を示してくれるわけではありません。何か大きな期待を持って学ぶのではなく、単純に知的に好奇心で学ぶものなのかなと思います。