正確な情報を発信・判断するための5W2Hとは?「健康を食い物にするメディアたち」を読んで

情報の正確性を判断する

WELQ問題の火付け役となった朽木誠一郎さんの著書

健康を食い物にするメディアたち ネット時代の医療情報との付き合い方 (BuzzFeed Japan Book)

を読みました。

本のなかで紹介されていた、情報の正確性を確かめる方法というのが、情報を「5W2H」の側面から判断することです。

この「5W2H」は情報を判断するときにも大切なのですが、情報を発信する時にも大切なのではないかと思います。

また、「5W2H」をクリアした情報を参照、引用、拡散することで正確性の高い記事が読まれやすくなり、不正確な記事は駆逐されるのではないかと思います。

ある情報が正確かどうかは、「5W2H」で判断する

まずは「5W2H」について。

5W2Hというのは、物事を「正確に伝える際に用いられる」もの。つまり、正しい情報かどうかを判断するチェックポイントになるのです。

※「健康を食い物にするメディアたち ネット時代の医療情報との付き合い方」

具体的には

  • WHAT(何を)
  • WHO(誰が)
  • WHERE(どこで?)
  • WHEN(いつ?)
  • HOW MUCH(いくら? どれぐらいの数の?)
  • WHY(なぜ)
  • HOW(どのように)

WHAT(何を)

その情報が何を言っているのかについてです。

情報の根幹を問う部分でもあり、大切でもあるのですが、判断が一番難しいポイントでもあるとのこと。

たとえば、「金持ちには長財布が多い」という情報が正しいかどうかを見分ける場合、

金持ちとは年収どれくらいの人なのか?
多いとは具体的に何割くらいなのか?
金持ちの人にたままた長財布が多いのか、長財布を使うと金持ちになれるのか?

など色々な要素を分析しないといけません。

だからこそ大変なのですが、もっとも重要な部分でもあります。

WHO(誰が)

その情報をどこの誰が言っているのか?

映画や本の感想程度であれば、匿名でも問題ないでしょう。

しかし医療や健康など、人の命や生活にかかわることに関しては、発言者が名前を出し、責任を負っているかどうかは重要です。

名前を出しているのは当然のこととして、どこに所属しているのか、実績はあるのか、資格はあるのかといったことも重要だそうです。

WHERE(どこで?)

どこでその情報を発信しているのかということです。

発信する場所・媒体によって社会的に責任に違いがでます。

たとえばTwitterでつぶやくのと、専門の雑誌で発言するのとでは責任が違います。

雑誌であれば出版社にも責任が及ぶので、適当な情報を発信することはできません。

逆にTwitterであれば、責任を負うのは発言した本人だけです。

このようにどこで、どの媒体で発信するかは、情報の信頼性を確かめるのに役立つということです。

WHEN(いつ?)

情報が新しいか、古いかといったことです。

その情報が書かれた日時だけでなく、引用元、参照情報の新しさも重要です。

昨日の発信された情報であっても、引用した情報が20年前のものであれば、その信頼性は低くなる場合があります。

HOW MUCH(いくら? どれぐらいの数の?)

「○○円で利用可能」「○○%の人が利用」など数字の信頼性や見せ方についてです。

たとえば「数百万の最先端の治療法がある」という場合、その治療法は「数百万もするから良い治療法」というわけではありません。

たんに効果が期待できず、保険適用外だから数百万もする、という場合もあります。

他にも「50%の人がリピートしたマッサージ」といった場合、いかにも人気があるマッサージのように思えますが、

「50%の人は満足していない」ということでもあり、実は人気でも何でもないということが言えます。

このように数字の見せ方について着目することで、情報の信頼性が確認できるということです。

WHY(なぜ)

その情報は何のために発信されているのか、ということです。

たとえば国民生活センターの情報は、国民の生活を守るために発信されています。

一方で、アフィリエイトサイトのなかには運営者が収入を稼ぐためのだけに発信されている情報があったり、

その他、芸能人のステマも読者のためではなく、発言者がもうけるためだけに発信されていたりすることがあります。

このようにその情報が何のために発信されているかを見ることは、情報の信頼性を判断するうえで役立つということです。

HOW(どのように)

情報をどのように伝えているのか、ということです。

「こんにゃくゼリー」による窒息死が問題となり、販売禁止を求める声が上がりました。

でも、それよりずっと危険なお餅(1億口食べると7~8人窒息死)や飴(1億個舐めると1~3人が窒息死)については、誰も声を上げません。

※「健康を食い物にするメディアたち ネット時代の医療情報との付き合い方」

上記の例以外にも、

「○○は菌だらけ」といったり、特定の添加物を上げて「○○には発がん性物質」といったり、

一つのデータだけを参照して危険を、あおるような伝え方をしているのは特に注意したほうがいいということです。

正確な情報を発信するためには、5W2Hを意識する

ある情報が信頼できるものかを見抜く時は、5W2Hを確認することが大切です。

逆に、正確な情報を書きたい、発信したいのであれば、5W2Hを意識して書けばいいということになります。

匿名ブログの場合は、「WHO」と「WHERE」については無理があります。

それでも引用する情報、参照する情報については、5W2Hで正確性を確認することで、発信している情報の正確さを高めることが可能です。

ブロガーも読者も5W2H意識して、正確な情報だけを参照、拡散するべき

一人ひとりのブロガーが、5W2Hをクリアした記事の引用し、自身のブログにリンクを張ることで、

5W2Hをクリアした正確な記事が、検索結果で上位表示される、記事が読まれやすくなることに貢献できます。

またブロガーではない読者の人も、5W2Hをクリアした正確な記事だけを読むようにすること、拡散するようにすることで

5W2Hをクリアした記事が読まれやすくなることに貢献できます。

たくさんシェアされることで、正確な情報の検索順位も上がるはずです。

逆に不正確な記事は誰も読まない、誰も参照しない、誰もリンクを送らないというようになれば、

不正確な記事の検索順位も自然と落ちるようになります。

拡散もされないので、誰も読まないということになり、不正確な記事は誰も読まない、読めないといういい流れを作れます。

このように朽木さんのような立場の人だけではなく、ブロガー、読者もすべての人が

5W2Hで正確な情報を探すこと、正確な情報だけを引用すること、正確な情報だけをシェアすること

これらを意識していけば、正確な情報が不正確な情報を、あるていど駆逐することができるのではないでしょうか。