書評/読んだ本

レビュー、評価、ランキングでしか本を選べないなら、本を読む必要はない

本

本を選ぶとき、Amazonのレビュー、星の数、評価、ランキングを参考にしてしまうことがあります。

おもしろそうだと思っても、評価が低かったり、ネガティブな意見が多かったりすると、購入をやめることも。

しかし、この本「本を遊ぶ 働くほど負ける時代の読書術 (朝日文庫)」を読んで知りました。

レビューや評価、ランキングなど無意味であり、他人の評価で本を選ぶことがいかに愚かな行為であるかを。

他人の評判でしか本を選べないなら、本を読む必要はない

レビュー・評価・ランキングで本を選ぶことは、内容ではなく空気感で本を選ぶこと

「でも誰かがおもしろいって保証してくれた本じゃないと、読みたくない」というなら、あなたは本を読むより空気を読むほうが好きな人。

空気を読みたければテレビがあります。本を読まずにテレビでも見ていてください。

テレビは空気を読んだメディアです。

お金を出してくれるスポンサーの顔色を、空気を第一に読みます。世間の空気を読み、炎上しそうなことは発信しません。

国民が知るべき政治に関するネタも、政治家の空気を読んで隠すことも。

スポンサー、世間、政治家。テレビほど多くの人の空気を読んでいるメディアはありません。

さらにテレビ番組はスタッフ、出演者、双方が極限にまで空気を読み合いつくりあげています。

プロのスタッフが細部までこだわって作ったテレビ番組は、頭を使わなくても視聴できるほど完璧。

「ここはおもしろいから笑うところですよ」
「ここは悲しむところです」
「ここはこう解釈してください」

といったように映像、音、テロップ、芸能人のリアクションで、あなたが抱くべき感情、考えるべきことをすべて教えてくれます。

テレビの数あるメディアのなかでも極めて楽ができるメディア。テレビほど空気を読んでくれているメディアはほかにありません。

Amazonのレビュー、評価、ランキングで本を選ぶということは、「おもしろい」という空気があるかどうかを見て、本を選んでいるということ。

それは本を内容で判断しているのではなく、本を空気で判断しているにすぎません。

本を読みたいのではなく、空気が読みたいだけ。

空気が読みたいなら、本よりも適したメディアがあります。空気を極限にまで読んでくれるテレビというメディアです。

だからいうのです。「空気を読むのが好きな人はテレビを観ておけ」と。

本において他者の評価は参考にならない

一冊の本を読んでまったく同じ感想を抱くことはあり得ない

実は、本ほど「みんながいいといっているから」という評判があてにならないものはありません。

なぜなら本は自分と1対1で付き合うものであり、本は自分をうつす鏡でもあるからです。

何を知っていて、何を知らず、何に興味があり、何に興味がないかは、ひとりひとり異なる。過去に体験してきたことも違います。

「真っ赤な夕焼け」という文章を読んで、ある人はふるさとの野山を思い出すかもしれないけれど、別の人はハワイ沖に沈む夕日を思い浮かべるかもしれない。

一冊の本を読んで、まったく同じ感想を抱くなどということはあり得ないのです。

本はテレビのように、「ここはおもしろいから笑うところですよ」と教えてくれるわけではありません。

本は1つの文章に対して、自分で考え解釈を見つけるものです。解釈をつけていくものです。

1つの文章に対する解釈は十人十色。

だから、1000人がおもしろいと解釈していても、あなたは「つまらない」と解釈する可能性があり、逆に1000人がつまらないと解釈した本でも、あなたは「おもしろい」と解釈する可能性があるのです。

「真っ赤な夕焼け」という文章を読んで、ある人はふるさとの野山を思い出すかもしれないけれど、別の人はハワイ沖に沈む夕日を思い浮かべるかもしれない。

というように「真っ赤な夕焼け」ですらひとりひとり思い描く景色が違う。一冊の本となれば、その解釈の違いはさらに大きなものに。

それにもかかわらず、見ず知らずの人が書いたAmazonのレビューを参考にすることがどれだけ無意味なことか。

そもそもAmazonのレビューや評価、ランキングはその本を最後まで読んだうえでつけているのかどうかわかりません。

たんに著者が嫌いというだけで低い評価をつける人もいます。

そんな質の低いレビュー・評価を参考にするのなど、どう考えても愚かです。

1000人がつまらないと評価しても、あなた1人がおもしろいと思うならそれでいい。素直に「おもしろい」と評価すればいい。

本の評価に、レビューに正解・不正解はないのです。

※参考

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