スターバックス考

スターバックが増えることに感じる違和感、批判的感情|スタバの増殖をわれわれの社会は称賛すべきなのか?

最近スターバックスが駅や公園など公共的な場所に、立て続けにオープンしている。日本において、スタバが雨後の筍のようにオープンするのは今に始まったことではない。また僕自身スタバが特別嫌いなわけではない。 しかしスタバがあちこちにできる現...
書評・書感

【書評】『食の社会学 パラドクスから考える』の書評と食における人間の加害性について

ブラック労働に支えられている高級レストランの料理。食料の過剰と不足が同時に起こる社会。地球環境に配慮したオーガニックフードを作るために、重労働に強いられている人たち。 われわれ普段何気なくしている食には、数々の矛盾した側面が存在して...
書評・書感

【要約】マイケル・サンデル著『これからの「正義」の話をしよう』|正義とは何か?3つのアプローチから考える一冊

自分の家族が凶悪な犯罪に手を染めていた場合、通報するべきか、それとも目をつむるべきか。 第二次大戦中の非人道的的行為に対して、現代世代はその責任を負う義務があるのか。 人口妊娠中絶や同性婚は認められるべきか。 どう判断す...
2020.11.22
書評・書感

マルクス・ガブリエルの「世界は存在しない」とはどういうことか?

最近、国内外で話題の哲学者としてマルクス・ガブリエルという人がいる。 マルクスガブリエルはドイツの哲学者でありボン大学の教授を務めており、日本のテレビ番組も度々登場する。彼の経歴は検索すれば簡単に調べられるので割愛するが、とにかくマ...
2020.11.25
雑記

有用性が不明確なものにこそ国は税金を投じるべきであり、またわれわれはそれをお許容できるようになるべき

国はどんな学問分野に税金を投じるべきだろうか。大きく分ける2つあると思う。 1つは、人類にとって役立つと明確にわかる分野に投資すること。宇宙開発や最先端医療、環境問題対策などがそれに当たるだろう。研究が進めば、生活が便利になったり、...
2020.10.24
書評・書感

『寝ながら学べる構造主義(内田 樹)』の解説と感想

これまで『はじめての構造主義(橋爪大三郎)』『レヴィ=ストロース入門(小田 亮)』など構造主義に関する本を読んだが、先の二冊と比較すると、『寝ながら学べる構造主義(内田 樹)』はとても読みやすい本であり、構造主義の入門書としては最適なので...
2020.11.19
書評・書感

【書評】雑賀恵子著『エコ・ロゴス―存在と食について』

『エコ・ロゴス―存在と食について(雑賀恵子)』とはいったい何なのか? タイトルからではまったく内容が想像できないが、ものすごく簡単にいえば、生命の循環から、人間の命、いまここにるわたしの命、その在り方を考えるエッセイだ。 あく...
2020.11.25
街歩き

渋谷の宮下パークは団地的だった。そこに多様性や公共性はあるのか?

渋谷の宮下パークがオープンした。 宮下公園は以前からあったので、リニューアルオープンというべきなのだろうか。それとも建物がまったく新しくなっているので、ニューオープンというべきだろうか。 それはさておき、宮下パークは、...
2020.11.22
書評・書感

『コロナ危機の社会学 感染したのはウイルスか、不安か (西田亮介)』内容紹介と感想

2019年末から中国の武漢市で確認されはじめた新型コロナウイルスは、またたく間に世界に広がった。中国でウイルスが確認されてからすでに半年以上が経過しているが、今だに沈静化する様子はない。 日本においては緊急事態宣言が解除され、学校も...
書評・書感

【書評】ジャック・アタリ著『食の歴史 人類はこれまで何を食べてきたのか (ジャック・アタリ)』|ふわっと食の歴史を振り返る一冊

人間はこれまで何を食べてきたのか? 人間にとって食事とは何なのか? 欧州最高峰の知性と呼ばれるジャック・アタリ氏の『食の歴史――人類はこれまで何を食べてきたのか』は、過去、未来など時系列的な視点と、ヨーロッパとアジアなど地域的な視点...
2020.11.28
食文化考

日本人はなぜ最近まで牛乳・乳製品を食べなかったのか?

チーズやヨーグルト、バター、そして牛乳。乳製品は現在の日本の食卓には欠かせないものになっている。 しかし日本人が日常的に牛乳を飲んだり、乳製品を食べるようになったのは、最近になってからだ。具体的には明治時代以降で、それまで日本人にと...
2020.10.02
書評・書感

閉鎖的な村と食人を生々しく描く漫画『ガンニバル(二宮正明)』の感想

『約束のネバーランド』『鬼滅の刃』『東京喰種』『進撃の巨人』など、近年ヒットしたこれらの作品にはある共通点がある。 それは人間が捕食されることだ。人間が食われるともいえる。 鬼、巨人など、相手は違うが、人間はそういった存在に、...
2020.11.12
書評・書感

肉・牛乳・米の礼賛と忌避を繰り返す日本人|『カリスマフード: 肉・乳・米と日本人(畑中三応子)』書評

「肉を食うと穢(けが)れる」と、肉を忌避する一方で「肉は健康にもよく、体格がよくなる」と礼賛する。 「牛乳を飲むと骨からカルシウムが溶け出す」というトンデモ言説が存在する一方で、「牛乳は完全栄養食である」という過剰な礼賛が存...
書評・書感

地球がテーマパーク化するとはどういうことか? テーマパーク化をどう捉えればいいのか?|書評『テーマパーク化する地球(東浩紀)』

『テーマパーク化する地球』は、テーマパーク化する地球という主題にそった評論集だ。 著者の東浩紀は、哲学者、批評家として活躍する人で、以前は3.11によって被災した福島の観光地化を計画した人でもある。 つまり、地球をテーマパーク...
書評・書感

ポテトチップスの袋がうるさいのはなぜか?|『「おいしさ」の錯覚 最新科学でわかった、美味の真実(チャールズスペンス)』の書評

なぜポテトチップスの袋はうるさいのか? あんなにもガサガサ音がする袋なのだろか? 実は、袋の音が大きければ大きいほど、ポテトチップスがサクサクしているように感じられるからだそうだ。 オックスフォード大学の学生のアマンダ・...
2020.07.20
書評・書感

『チーズと文明(ポール・キンステッド)』の書評|チーズの歴史を世界史の中で読み解く一冊

日本でチーズを一般的に食べるようになったのは昭和になってからだ。チーズを食べるようになって日本人はまだ100年もたっていない。 当然、日本の伝統料理にチーズは登場しない。 一方で、ヨーロッパ、近東において、チーズは欠くことがで...
2020.11.25
書評・書感

ポストモダンの人間が動物化したとはどういうことか?|『動物化するポストモダン(東浩紀)』の書評

批評家であり哲学者である東浩紀の著書、『動物化するポストモダン オタクから見た日本社会』を読んだ。 『動物化するポストモダン』はポストモダンの、オタクたちの消費行動の変化を論じたうえで、それらの消費行動の変化は、社会に対して...
2020.07.17
書評・書感

人間は動物を殺し、毒を食って生きる|『食べることの哲学(檜垣立哉)』の書評

食べることとは、動物、植物を殺すことだ。殺すことはネガティブなものであるが、われわれ人間が生きるためは、そのネガティブなことをし続けなければいけない。 この食べることに関する矛盾を掘り下げてくれるのが、「食べることの哲学」だ。 ...
2020.07.17
書評・書感

非大卒より大卒のほうが幸福度が高くなる|『上級国民/下級国民(橘玲)』の書評

「大学は意味がない」「大学に行くなんて時間のムダ」 一部の起業家やインフルエンサーが時々そんな意見をもらしているが、大学は卒業しておくべきである。なぜなら、「非大卒よりも大卒の方が幸福度が高い傾向にある」という調査結果がでているから...
2020.12.03
街歩き

解体間近の「渋谷桜丘町」の街並み(2018年12月撮影)

たまたま撮りためていた写真があったのでブログで公開することにしました。解体工事が進む前の渋谷桜丘の様子です。 桜丘町の再開発対象地域は、2018年12月現在、お店がすべて閉店。現在は建設の真っ最中で、以前の桜丘は跡形もなくな...
2020.11.09
街歩き

写真でみる2018年のチェルノブイリ原発とキエフ(ウクライナ)の様子【2018年6月チェルノブイリツアー参加時に撮影】

2018年の6月、株式会社ゲンロンとHISが共同で開催しているチェルノブイリツアーというものに参加してきた。 一般的な観光ツアーというよりは、スタディツアーという、専門の講師が同行してあれこれ解説してくれるタイプのツアーだ。 ...
2020.08.09
書評・書感

なぜ日本人俳優の演技は下手に見えるのか?|『大人の教養として知りたい すごすぎる日本のアニメ(岡田斗司夫)』を読んで

なぜ「日本人俳優の演技は、欧米俳優に比べて下手」といわれることがあるの? どうして日本人の演技は下手に見えることがあるの? 日本にもおもしろい映画やドラマはたくさんあります。演技のうまい日本人俳優もたくさんいます。 それ...
2020.08.05
書評・書感

テレビがいらなくなった2つの理由とは?「誰がテレビを殺すのか (角川新書)」を読んで

部屋からテレビがなくなって1年近くになります。 テレビをみなくなる以前は、当たり前のようにテレビと生活を共にしていました。 しかし引っ越しでテレビのアンテナ線をなくしてしまい、テレビ番組をみられない状態に。 テレビをみら...
2020.06.25
書評・書感

ブラック企業が存在するおかげて就職ナビサイトは儲かる|「就活」という広告ビジネスより

就職・転職する人にとってなんとしても避けたい存在であるブラック企業。労働者にとって完全に敵であるブラック企業。 しかし、そんなブラック企業の存在によって潤う産業があります。 それが就活産業です。 特に就職サイトを運営する...
2020.06.30
書評・書感

ジェダイは冷酷、アナキンは人間的|『スター・ウォーズに学ぶ「国家・正義・民主主義」(岡田斗司夫)』 の感想

小学生の時、スター・ウォーズは正義のジェダイと悪のダークサイドが戦うシンプルなヒーロー映画だと思っていました。 大学生になってスター・ウォーズ1~3を観て、政治的な話がベースの映画なのだと分かりました。 そして先日、『スター・...
2020.08.06
書評・書感

『求人詐欺 内定後の落とし穴(今野 晴貴)』書評

なぜブラック企業に入社してしまう人がいるのか? なぜブラック企業を辞められない人がいるのか? なぜブラック企業が存在するのか? ブラック企業対策のNPOの代表である今野 晴貴氏の『求人詐欺 内定後の落とし穴』は、ブラック...
2020.08.06
雑記

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2019.03.15
書評・書感

「世界は5分前につくられた」とはどういうことか?

「世界は5分前につくられたかもしれない。自分も、自分の記憶も、両親も友達も。この世界のすべてが」 そんなことを大真面目に言い始めたら「きみ、何いってんの?」とつっこむと思います。 でも、実は「世界は5分前につくられた」を否定す...
2020.11.25
書評・書感

哲学が難しい理由は、哲学者がわざと難しい言葉を使っていたからだった|【ゾンビ哲学】より

「哲学ってなんだか難しそう」「興味はあるけどとっつきにくい」 そんなイメージを持っていませんか? 僕も哲学には興味があって、書店や大学の図書館で哲学の本を手に取ったことがあります。 しかし、理解できない言葉のオン...
2020.10.23
書評・書感

日本は弱者に厳しい・冷たい人が多い|「奨学金地獄」を読んで

自力で生活ができない人がいる場合、政府が税金で救ってあげるべきかどうか? この問いについて日本人は、「貧困は自己責任なんだから、政府が救う必要はない」と考える人が多くいます。 つまり、日本は弱者に対してとても厳しい人が多いわけ...
2020.08.21
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